この記事は、国家試験勉強のエッセンスを凝縮しています!
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験に向けての効率良い勉強スケジュールを知りたい
- 薬剤師国家試験の勉強で、必要な準備物は?
- 国家試験の勉強で、ぶち当たる壁の突破方法を知りたい
- 薬剤師になる事を最優先とする人
※かなりの長文なので、下の「目次をクリック」で読みたい場所まで、ジャンプをオススメします。
国試合格のボーダーライン・足切りと禁忌肢の理解
国家試験の勉強の前に、まず合格基準を再度確認しましょう。最終的に何点取れば良いか、具体的な点数が分かった方が目標や予定を立てやすいです。
厚生労働省が発表している合格基準は以下です。 合格基準について ①相対基準による設定した合計点以上(参考:過去は65%以上の絶対基準) ②必須問題は、70%以上、かつ各科目30%以上 ③禁忌選択肢は2問以下
もっと分かりやすいように、①最近の合格点、②必須問題で必要な点数を具体的な数値で見ましょう。
ポイント
①過去の合格基準一覧
第101回 446点以上(223/345問)、(禁忌肢制度:無し)
第102回 434点以上(217/345問)、(禁忌肢制度:無し)
第103回 434点以上(217/345問)、(禁忌肢制度:無し)
第104回 450点以上(225/345問)、禁忌選択肢は2問以下
第105回 426点以上(213/345問)、禁忌選択肢は2問以下
第106回 430点以上(215/344問)、禁忌選択肢は2問以下 ←New
※106回は廃問1問あり(採点から除外)
②必須問題の足切り
〇合格に必要な点数(足切り対策)
物理・化学・生物…5点以上
(※物理・化学・生物は合計点で計算します)
衛生…3点以上
薬理…5点以上
薬剤…5点以上
病態・薬物治療…5点以上
法規・制度・倫理…3点以上
実務…3点以上
合計…63点以上
■禁忌肢について(具体例は、公開されておらず以下の内容のみ)
①公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容
②倫理的に誤った内容
③患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容
④法律に抵触する内容 等
必須問題の足切りはほぼクリアできるはずですが、最近の国家試験は、必須問題の難易度が上がってきています。これは合計の点数が相対基準となった事に起因しています。
実際に、必須の足切りに合い一発不合格となっている方はいますので、基礎を抑えておくことはとても重要です。
国試の合格基準(ボーダーライン)や足切り・禁忌肢について、詳しくまとめた記事は以下
➡合格ボーダーラインについて【推移まとめ】
➡薬剤師国家試験の足切り点数と禁忌肢を解説【合格基準】
第107回の国家試験はいつなのか?【コロナの影響は?】
第107回薬剤師国家試験の日程は、まだ発表されていませんが、例年8月31日に発表されます。(去年の厚生労働省のリンク:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/yakuzaishi)。
令和4年2月19日(土)、20日(日)前後の可能性が高いです。
また、昨年延期の可能性が騒がれていましたが、延期にはなりませんでした。結局過去に薬剤師国家試験は延期になった事はないため、今年コロナウイルスがさらに蔓延したとしても、通常通り実施される事でしょう。
参考結果に➡【薬剤師国家試験】過去に国試が延期になった事があるか?【前例無し】
国家試験の勉強はいつから始めたら良いか
良くある悩みに、「いつから勉強始めたらいいか」がありますが、結論としては「今すぐ始めるべき」です。
理由としては、「国家試験は実際に難しい」という一言につきます。毎年薬剤師になれない人が1000人単位で出ている事実があることからも分かると思います。105回は、約5000人が不合格となっています。
その他、今すぐ勉強すべき理由は、以下です。
勉強を今すぐ始める理由
■勉強を始める動機として不安を利用する
・不安に思った時、勉強を始めるべき
・国家試験は難しい
・薬剤師になれない人が大量にいる事実を知っておく
■合格までに必要な勉強時間は人それぞれ
・個人で必要な勉強時間は違うため、早くから取り組むべき
・早く取り組み過ぎてもモチベーションは保てる
・追い込まれても覚醒はしないと思った方が無難
■勉強を早く取り組み過ぎても損はない
・薬剤師となったあとにその知識は生きてくる
・余裕が出来てから後悔すれば良い
■急に勉強は始められない
・生活リズムの変更は、急には出来ない
・人間は変化を嫌う生き物
■研究・卒論で忙しい場合
・6年生の前半は意外に忙しい
・準備や短時間で済む暗記からとりかかる
共感いただける点が、少しでもあれば嬉しいです。上の結論となる背景や理由の詳細はこちらの記事を参考に下さい。
➡【2021年】薬剤師国家試験の勉強はいつから始めたら良いか?【今すぐ!】
卒業論文を早めに終わらす【優先順位を考えよう】
大事な6年時に時間を割く卒業論文について私の考えを述べます。個人の考え方の部分なので、卒論を優先したい場合はそれも正解だと思っています。
現実、立派な卒業論文を書いても、薬剤師国家試験に落ちれば、何百万円も損をすることになります。薬剤師となった後でも、院生となり更に完成度の高い論文を書く事も可能です。
そのため、大部分の薬学6年生での最優先事項は、「薬剤師になること」だと私は思います。
解決策として、 ・研究卒論に早めに取りかかる ・短期集中で、卒業論文を早めに終わらせる
もし、自分は不器用だと自覚している人は、卒業論文は早めに終わらせましょう。
卒論を早く終わらすべき理由 ・卒業後に、薬剤師や院生として論文は投稿出来る ・国試勉強と卒論を両立出来る人は、少ない ・人のリソースは限られている
勉強を始める前におさえておくべき事項
勉強を始める前におさえていただきたいことがあります。せっかく勉強をしても、勉強の方法を間違えていれば、無意味だからです。
記憶するのではなく、問題の解き方を理解する
根本の大事な部分をお伝えします。薬剤師国家試験に合格する勉強で、一番大事なことは「記憶するのではなく、問題の解き方をしっかりと理解する」という事です。当たり前のことですが、これが分からず落ちていく人は本当にたくさんいます。
薬剤師国家試験の問題は、大きく分けると「暗記問題」と「考察問題」に分かれます。
薬剤師国家試験が6年生となり実務問題が増えたことから、しっかりと考察することが重要視されています。しかし、これはチャンスです。
暗記の問題は覚えていなければ回答できませんが、考えることで答えを導き出せる問題が増えることは、その力を養う事で得点率がアップします。
現役生では、どうしても暗記の網羅性が低くなってしまいますが、その部分をカバーする目的としてしっかりと考える力を身につけてください。
丸暗記の場合どうなるか【時間の浪費】
私の友達で、勉強時間は確保しているのになかなか点数が上がらない2人がいました。「しっかりと問題の解き方を理解して勉強しなよ」と、何度も伝えていましたが、分かってもらえませんでした。
今振り返ると、その2人からは問題に対する質問がありませんでした。「質問が無い=解答を理解していない」状態だったと思います。
結果、その年の国家試験ですが、残念ながら友達は2人とも薬剤師国家試験に不合格でした。
1人目はその後、予備校に3年行きましたが未だに合格していません。
2人目ですが、1年目は薬学ゼミナールに行き不合格、2年目は予備校を変えRECに通い、なんと「合格」しました。
2人目の友達が合格後に言った一言は、 「問題を分かるまで、理解すれば合格出来た」
薬ゼミでは、授業についていくことに必死な、受け身の勉強法から
自分で理解しようと勉強に取り組んだ、能動的な学習方法に変更したことによる結果です。
特に薬ゼミが問題だったわけではなく、RECに卒業生の先輩がおり、質問に行きやすかったことが後々分かりましたので、それも良い一因であったと思います。
因みに合格した友達は、1年間で122点伸びたと聞いています。 重要ポイント ×受け身の学習 〇能動的な学習
早朝勉強のすすめ【脳機能が一番良い時間】
これは実際に自分でやってみて大きく成果を上げた勉強法です。
私は、「薬剤」と「物理」が苦手でしたが、早朝に勉強することが一番効率が良く、さらに頭に残りやすかったです。
人間の脳は、午前中にパフォーマンスが高くなります。
午後にやれば絶対寝てしまうだろう難しい計算問題も集中を切らさずに解くことができました。早朝は静かなことも良いです。
また、 国家試験本番は朝から始まります。
早起きを習慣づけることは、当日に本領を発揮することにも繋がります。
残念なことに夜はどんどん効率が落ちていきます。眠い目をこすりながら勉強しても、パフォーマンスが落ちているので、そんな時は切り上げて寝た方が良いです。
ポイント
・早朝(午前中)は脳のパフォーマンスが高い
・国家試験本番も朝から
先生・講師に質問攻めをしましょう【権利を使おう】
「分からない問題がある」ということは、「点数が上がる分野が見つかった」と同じことです 。
後回しにせず、先生や予備校の講師に理解するまで質問しまくりましょう!
国家試験で、1点に泣くことになります。
また、「相談する」という行動を取った事で、記憶の定着にも繋がります。高い授業料を払っているのなら、質問しないのは損です。
落ちる人の特徴【早めに知っておくべき】
上と重複した部分もありますが、下記に当てはまってないか確認してみてください。
・勉強方法が間違っている【時間は有限】
・応用力のない人(暗記で勝負している人)
・自己管理が出来てない人
・メンタルが弱い人・集中力が続かない人
・自信過剰で、油断してしまう人
・自分の学力・自分に合った勉強スタイルを分かっていない人
・一緒に勉強を頑張る仲間がいない
・薬剤師になりたいと本気で思ってない人
もし当てはまっていても、今から改善すれば間に合います。解決策は、こちらの記事へ➡薬剤師国家試験に落ちる人の特徴8選【自分は違う?】
国試を独学で受ける危険性と解決策
宅浪の方しか該当しませんが、国試勉強を一人でする事は想像以上に大変です。大きくは、3つの理由「サボってしまう」「問題解決能力が必要」「孤独との闘い」が挙げられます。
人間なかなか自分に厳しくなれません。大抵の人は楽な方に流れていきます。
サボらないような環境作りは必須で、継続するにはさらに大変でしょう。また、分からない問題は自分で解決する必要がありますので、参考書を読めば理解できるぐらいの問題解決能力が求められます。最後に、一人はやはりメンタル的にキツイです。友人の宅浪経験者も「もう絶対したくない」と言っていました。
サボってしまう解決策としては、「管理者」という協力者を置く事です。誰かに管理してもらう事で自分をコントロールしやすくなります。これは必須だと思います。また、ドラゴン桜2(コミック)で紹介されていた「みんチャレ」(スマホアプリで、匿名5人に今日の成果を報告し合う)も良いでしょうが、どちらかというとやはり人がいいでしょう。
問題解決能力については、なかなか難しいため、各予備校のe-ラーニングをオススメしています。無料で受けられる期間もありますので活用するべきでしょう。孤独については、連絡を取り合える友達数人に適宜連絡するしかありません。相手の邪魔になる可能性もあるので、複数人は事前に依頼をしておきましょう。
細かいところを省きましたが、さらに詳しくはこちら➡薬剤師国家試験を独学で受ける危険性5つと解決策4選!【自己管理がキモ】
勉強のための準備物【参考書・iPad】
勉強のための準備が出来ているか確認しましょう。
青本のセットがあればOKですが、その他を補強する必要もがありますので、下の記事を参考に準備をしてください。
➡薬剤師国家試験の参考書から、現役薬剤師が本気でオススメする5冊!
最近は、iPad のようなタブレット端末の性能が格段に上がりました。iPadを持っている方は、より効率的な勉強が可能なので、下の記事を参考にしてください。iPadは、薬剤師となった後でも大変便利なので、この機会に購入を考えてみても良いかもしれません。
➡【薬剤師国家試験】7年以上iPadで勉強してきた超効率な学習方法【2021年】
さらに効率化を目指すなら、音声学習も取り入れましょう。androidでも良いですが、やっぱりApple製品とAir Pods Proの組み合わせが便利➡あると勉強がさらに捗るAirPods Proの魅力5選【音声学習で差をつけろ】
勉強スケジュール(1日・年間)
1日の勉強スケジュール(10~12時間勉強)
私が実践した1日の勉強スケジュールです。【勉強時間は、1日あたり10~12時間】
・6時起床、朝食、7時大学に到着
・7時から8時(授業が始まるまで)勉強:計算問題中心
・8時~12時まで、授業または自習
・昼食後に、13時~勉強
ポイント
昼食をとる前に、集中出来ている場合は、昼食の時間を遅くする事がオススメ。
※昼食をとると、眠気や集中力の低下が起こります。また、満腹まで食べると午後の効率も落ちます。
・20時夕食、21時お風呂
・22時~24時:暗記ものを中心に勉強
ポイント
就寝前は、暗記物がオススメ。
睡眠中に記憶の整理がされる事。暗記物が眠りを誘う。
・24時就寝
年間の勉強スケジュール
次に、年間のスケジュールをご紹介します。
予備校大手の薬学ゼミナールの模擬試験が、9月、11月、翌年1月にあります。他の予備校の場合も同じ時期にありますので、この模試(力試し)を参考にスケジュールを調節します。
4月~10月:国家試験の過去問を周回・各分野の復習
卒論作成などに時間を取られると思いますが、出来るだけ早く国家試験の過去問を解き、今の学力と国家試験合格までの「必要な点の差」を認識します。
残りの期間に対し必要な点数を知る事で、より現実的な勉強が出来ます。目標が分からずに努力をし続けることは難しく、飽きてしまいやすいからです。目標を月単位で決め置き進めていきましょう。
国家試験を解くと、分からない箇所が出てくると思います。地道な作業ですが、間違えた問題を理解するまで勉強し、一つ一つ潰していきます。
注意する点は、消去法で正解してしまった問題です。つい見落としがちですが、理由を理解せずに正解しているので、その問題に対しても解説を読み理解することが重要です。
9月の模試は今の自分の実力を知る機会として利用しましょう。結果が悪くても落ち込まないで下さい。
その頃は、卒論がまだ終わってない可能性があり、ほとんどの現役生は、満足な得点が取れません。私も9月模試は、150点ぐらいだったと思います。
また、選択肢なので、例えば4つの設問の内2つまで絞り込めても、最後の選択を間違えると得点できません。そのため、学習の成果が見えるまで時間がかかります。後半爆伸びするのはそのためです。
11月~1月模試:暗記物の大量詰め込み、分からない問題(授業)を質問で潰す
11月模試の結果は重要です!この時点で点数が低い場合は、焦る必要があります。
この時期に必ず9月模試の復習もしておきしましょう。9月の時に分からなかった問題が分かるようになっていると思います。
また、11月までに過去の問題を解いてきたと思いますが、その頃には無かった新薬の情報を含んでいる青本・虹本で知識を増やしていきます。1月模試で合格点に達するように、本気で調整していきましょう。
1月模試~国試本番まで:苦手科目、分からない問題の復習
もう残り時間は限られています。1月模試で合格点に届けば自信をつければOK(現役生のみ)。点数が足りなくても、11月からの点数上昇を実感したらそれで良いです。私も1月模試から国家試験本番まで、42点上がりました。現役生はこの伸び率が凄まじいです。まだ余裕で間に合います(努力は必須です)。
この時期には、苦手な科目、分からない問題の数が限られていると思います。
直前には、各予備校で予想問題の暗記用紙が出回ると思います。また、予備校の模試は、予想問題を兼ねて作成されているので9月、11月の模試をもう一度復習して下さい。私が受けた国試では、実際に9月模試の問題が出ていました。
最後に、国家試験直前には、覚えた知識の抜け落ちを補強するために、暗記の総復習をして、一通り覚えなおしましょう。
ポイント別勉強法
次に、特につまづきやすい分野別の勉強法です。
計算問題に苦手意識を持っている人が多い
まずは、計算問題が苦手なパターンです。
計算問題は苦手な人が多いので、相対評価となっている今優先的にマスターする箇所です。計算問題は、思考力の伴う問題なので午後からの勉強には向いていません。
また、 一朝一夕では身につかず、時間がかかる分野です。しかし、一度マスターすると、忘れにくいことでも知られています。
ポイント
国家試験は相対評価⇒計算問題をマスターする事で大きく合格に近づく
※得意になるまでは、ある程度の期間がかかるので、早くから対策が必要
■計算問題の苦手克服方法【自身で経験済み】
・早朝の勉強【一番冴える時間・後回しにしない】
⇒すっきりとした頭で、後回しにせず解く(約一か月継続が推奨)
・模試では、絶対に自分で解いてから答え合わせ【考える力up】
⇒「考える力」を養うためには、問題から逃げない!
・分からなければ、分かるまで先生に聞く【着実に理解】
⇒計算問題は理解しずらい場合があるので、先生に教えてもらうのが近道!
計算問題の学習方法を詳しく解説した記事はこちら
実務・実践問題の勉強法
次に、現役生の得点源となる実務・実践問題の考え方です。
私が現役の時、実務・実践問題の点数がなかなか伸びませんでした。しかし、勉強方法を変える事で逆に得意となり、周りと差をつける事が出来ました。
実務・実践の勉強法
■実務・実践は、暗記と考える力を磨く
・考える力の磨き方⇒出題者の意図・選択肢の吟味
・暗記⇒相互作用・配合変化などの良く出る問題を暗記
■実務実習は効果がほとんどないため、実務よりの自己学習がオススメ
詳しくは、➡薬剤師国家試験の実務・実践問題勉強法【選択肢を吟味する力】
勉強が辛い時の乗り越え方
世の中全て、簡単には上手く行かないものです。私も何回も挫折しました。
国家試験の勉強を始めたものの、さまざまな理由で勉強が上手くいかず、つらい思いをすると思います。
そんな時は、原因を取り除くための行動を起こしましょう。また、「薬剤師を目指した理由」を思い出す、やらずには行かない状況を作り出す事が大切です。 場面毎・乗り越え方 ①長時間の勉強が嫌な時 ・薬剤師を目指した理由を思い出す ・国試に受験出来る事自体が、恵まれている事を理解する ・家族はずっと味方。裏切らないように ②点数が思うように伸びない時 ・点数が伸びれば解決する ・今一度勉強方法が正しいか確認 ③分からない問題にぶち当たった時 ・分からない問題は、素直に先生に教えてもらう ・時間のロスも最小限、理解も出来る可能性が高まる ・恥ずかしさは命取り ④気分が乗らない時 ・机に向かう等、勉強する過程を目標に置いてみる ・年間何千人も落ちている試験は、甘くない ・落ちると最低400万円の損失となる ⑤不合格となった時 ・時が癒してくれるのを待つ ・一度、思い切って遊ぶ ■精神論以外の辛い時の乗り越え方 ・勉強しなければ、ご飯は食べないルールを作る ・生活の一部として、組み込む事でやらない選択肢をとれないようにする
詳しくは、こちらを➡【薬剤師国家試験】勉強がつらい時の乗り越え方5選!(支えられて生きている)
夏期講習は受けた方がいいのか?
予備校の先生が、夏期講習として大学にやってくることがあります。私立大学に多い傾向があるでしょう。
まあまあ高額な費用が受けるにかかりますが、基本的には受けた方がいいです。
その理由は、効率的・管理力にあります。 夏期講習のメリット ①時間効率の良さ ②強制的に勉強させられることになる ③ヤマの問題に触れる事が出来る ④合否が相対基準となるため、他の受験生が正答する問題は少なくするべき
もちろん例外もあり、出ない方が良い人もいます。メリットデメリットについて、詳しく説明しているのは、こちら➡予備校の夏期講習を受けた方が良い人と4つの理由
予備校模試の前後に知ってほしい事
国家試験の勉強が順調に進んでいるかは、模試で評価します。薬ゼミの模試を例にあげると計3回あります。
①9月、②11月、③翌年1月
ここを一つの焦点に当てて、勉強していくと思います。
模試の解く順番やテクニックで、点数は増減します。
解く一番良い順番は、個人により違いますが、私の例を参考に考えて見て下さい。 ポイント ■【原則】得意な暗記科目から解き、苦手な科目はゆっくりと ・得意な暗記科目から解く ・暗記科目:生物・薬理・衛星・薬剤・法規 ・解ける問題を早く解くことが目標 ・心の余裕を作る事で正答率は上がる ■自信の無い計算問題は後 ・計算問題はすぐに分からなければ、潔く後回しにしましょう ・計算問題は時間をかけると解ける問題も多い
模試の点数が思うように上がらない時
模試を受けて、点数が良ければいいのですが、思うように点数が取れないことが多いです。また国家試験までの残り日数も少なくなって、 どんどん焦ってきます。
こんな時こそ落ち着き、現状を冷静に見ることが大切です。
冷静に見ることで実は、そこまで焦らなくても良い状態だったりもします。また残り時間を確認することで、合格までのスケジュールの軌道修正もすることができます。
スケジュールの軌道修正は必ず発生するので確認の良いタイミングとなります。
模試の点数が悪い時の行動
■心を落ち着ける
・冷静になり、現実をしっかり見極める
・一番やってはいけない事は、無駄な時間の浪費
・実は、十分間に合いそうな場合もある
■諦めない事が大事・理由
・本気で国試を受ける事が2回目の合格率に影響する
・まだ今年は落ちた訳ではない
・国家試験は、合格までの距離を知る機会
・ゴールまでの距離を知ることで、最短ルートで進める
・くやしさは、人生の糧となる
■残り時間とその期間で出来る事を定める
現実と向き合うのは、怖いですが、必要な事です。「諦めない心の強さ」は未来を変えます。諦めた場合の例を参考にどうするべきか確認して下さい。
➡【薬剤師国家試験】間に合わない時に、行うべき4つの行動(冷静に対応)
国家試験の直前
国家試験直前は、最後の追い込みや復習も大事ですが、心構えや体調管理も大事になってきます。
まずは、「心構え」。国家試験を受けて、初めて感じる事もあります。模試と一緒と思っていたら痛い目を見ますので注意して下さい。
一番は、初めて見る問題が多く解き方がすぐ分からない問題が多いです。また、集中力を維持する事が難しいですが、対策を知っていると雲泥の差です。 国試で大事な事 ■初めて見る問題が模試より多い【初見】 ・模試よりも解き方が分かりにくいと感じる ・国試の問題は、正しい答えを選べているか自信を持ちにくい ・手ごたえを感じないため、不安になってくる ■不合格の未来が頭をよぎるが、試験に集中するべし! ・悩みやすいため、回答するまでに時間がかかる ・焦ることで悪循環に陥る ・模試の点数が良くても、安心出来ない ■周りの受験者・友達は気にせず、ひたすら集中 ・会場で途中退出が増るが無視 ・友達と過ぎた事は話さない。次の一問に全てをかける ・当日は自己中心的に動こう ・諦める雰囲気の飲まれないように ■諦めるな!出題者の意図を想像しながら、問題をしっかり読むこと ・2日目にも諦めず集中力を切らさない ・出題者の意図を考えて解けば正答率は上がる ■準備はしっかり行う(寒さ対策・準備物・トイレの場所) ・試験会場の環境(気温・トイレの場所) ・先輩から事前に聴取 ・難しければ当日は早めに行く
それぞれ詳しく、説明しています。➡試験当日の心構え5選!【心の準備で点数UP】
私は不合格になった場合、予備校に行くためのお金がなかったため、落ちるわけにはいきませんでした。
なので国家試験当日は完全にスポーツに望むようなスタイルでした。国家試験合格を最優先にしたパフォーマンスを最大限に活かす準備物はこちらです。
国試当日に、体調が悪く落ちていった人もいました。侮ることなかれ。 パフォーマンスを高める準備物 ・ウィダーインゼリー・カロリーメイト……短時間で食事を ・エナジードリンク…眠気覚まし ・スポーツドリンクやOS-1…効率の良い水分補給 ・自分用の腕時計…時間管理とカンニング疑惑対策
それぞれの使用方法についてはこちらをご覧ください。
➡薬剤師国家試験に持っていくと便利なアイテム4選【スキマ時間を確保】
1日目の自己採点について
1日目の酷使が終了した時、自己採点をどうするか考える必要があります。私の場合は、理論問題の足切りもあったので、 初日に自己採点を行いました。予備校の先生は自己採点はしない方がいいとの回答でしたが、メリットデメリットを確認してどちらにするかあらかじめ決めておくべきでしょう。
自己採点をする場合、 作業時間を最小限に減らす方法も記載しています。
【まとめ】薬剤師国家試験に合格する勉強法
ポイント
■国試合格のボーダーライン・足切りと禁忌肢の理解
■第107回の国家試験はいつなのか?【コロナの影響は?】
■国家試験の勉強はいつから始めたら良いか
■卒業論文を早めに終わらす【優先順位を考えよう】
■勉強を始める前におさえておくべき事項
・記憶するのではなく、問題の解き方を理解する
・丸暗記の場合どうなるか【時間の浪費】
・早朝勉強のすすめ【脳機能が一番良い時間】
・先生・講師に質問攻めをしましょう【権利を使おう】
・落ちる人の特徴【早めに知っておくべき】
■勉強のための準備物【参考書・iPad】
■勉強スケジュール(1日・年間)
・1日の勉強スケジュール(10~12時間勉強)
・年間の勉強スケジュール
・4月~10月:国家試験の過去問を周回・各分野の復習
・11月~1月模試:暗記物の大量詰め込み、分からない問題(授業)を質問で潰す
・1月模試~国試本番まで:苦手科目、分からない問題の復習
■ポイント別勉強法
・計算問題に苦手意識を持っている人が多い
・実務・実践問題の勉強法
・勉強が辛い時の乗り越え方
・夏期講習は受けた方がいいのか?
■予備校模試の前後に知ってほしい事
・模試の点数が思うように上がらない時
■国家試験の直前
・1日目の自己採点について
- 「記憶するのではなく、問題の解き方をしっかりと理解する」
→丸暗記ではなく、問題の解き方を理解することで着実に点数をあげましょう。
- 卒業論文を早めに終わらす【優先順位】
→自分の中で優先順位を決めて実行しましょう。
- 朝勉のススメ【効率の良い勉強】
→時間は限られているものです。効率を重要視して勉強しましょう。
- 先生・講師に質問攻めをしましょう【権利を使おう】
→勉強しなければ質問は生まれない。掴みかけた合格点をつかんでいきましょう。
・年間の勉強スケジュール
→具体的な年間スケジュールは必要です。合格までの距離を見つめつつ、予定を立てましょう。私のオススメするスケジュールを参考に大まかな年間スケジュールを立てて下さい。1年はアッという間にすぎます。充実した毎日を送りましょう。
私なりの重要な項目を挙げてみました。一人でも合格が近くなれば幸いです。
以上です。
少しでも参考になりましたら幸いです。最後に関連記事!
①国家試験合格に向けて、エッセンスを詰め込んだまとめ記事が完成しました。躓きやすいポイントも網羅した自信作です。
➡【全網羅の集大成】薬剤師国家試験に合格する勉強法・スケジュール ←update
②年々難しくなっている国試の勉強には、最新の参考書が必須です。最近では、 iPadの学習法が最高効率!
「参考書を決めてない」「この参考書でいいか不安」という方はこちら!
➡現役薬剤師が本気でオススメする国試対策参考書5選!
➡【薬剤師国家試験】7年以上iPadで勉強してきた超効率な学習方法【2021年】
③本、文房具の購入には「Prime Student」が絶対お得
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④最後に、国試直前のまとめ記事
・【役立ち情報満載】薬剤師国家試験の直前対策まとめ【体験談】