絶対に解く順番は変えた方がいいです。
やっぱり点数は心理状態に大きく影響します。
人によって、ベストな解く順番は違うと思いますが、限られた試験時間の中でより良く解く順番の決める参考になればと思います。
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験の試験時間はどれぐらい?
- 解く順番のオススメは?
- 少しでも正解を増やしたい
試験時間について・セットとなる科目
まず、試験時間と一緒に解く教科について復習しましょう。
以下は国家試験本番の試験順番と時間です。
1日目 | 必須問題試験(90問) 物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、 病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務 | 9:30 ~ 11:00 (90分) |
薬学理論問題(60問) 物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理 | 12:30 ~ 15:00 (150分) | |
薬学理論問題(45問) 薬理、薬剤、病態・薬物治療 | 15:50 ~ 17:45 (115分) | |
2日目 | 薬学実践問題(25+25問) 物理・化学・生物、衛生、【実務】 | 9:30 ~ 11:35 (125分) |
薬学実践問題(20+20問) 薬理、薬剤、【実務】 | 13:00 ~ 14:40 (100分) | |
薬学実践問題(20+40問) 病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務 | 15:30 ~ 18:00 (150分) |
どの科目を一緒に解く必要があるか復習出来たと思います。
つぎに、本題である「解き方の順番」をお伝えします。
解き方の順番【試験時間の使い方で合否はわかれる】
【原則】得意な暗記科目から解き、苦手な科目はゆっくりと
まず、原則として「得意な暗記科目から解き、苦手科目は時間を使って解く」です。
この基本的な考えは、早めに正答率の高い問題を済ますことになります。
まず、「暗記科目」の優先度が高いです。
暗記科目とは、覚えていれば高確率で正解できる科目です。
例:生物・薬理・衛星・薬剤・法規
暗記科目の中でも得意なものから解きましょう。
私の場合例えば、生物→衛星→化学→物理(2日目実践問題①)、法規→実務→病態(2日目実践問題③)と解いていました。
これにより、短時間で数多くの問題を解くことが出来るようになると思います。
残り時間に対して、問題数が少ないと、心理的に余裕が生まれます。相乗効果によって、より正答率がアップします。
実際の国家試験本番では、ものすごく緊張します。
何故なら「来年一年間の生活が懸かっている。お金も必要」いわゆる天国と地獄の分かれ目の状態です。私は緊張しすぎて、手が震え・毎回トイレに行く程頻尿にもなりました。
そのため、心の余裕はかなり重要となってきます。
ポイント
・暗記科目:生物・薬理・衛星・薬剤・法規
・解ける問題を早く解くことが目標
・心の余裕を作る事で正答率は上がる
自信の無い計算問題は後【最後に落ち着いて考える】
加えて、「自信の無い計算問題は後回しにしましょう」
自信をもって回答出来る場合は、すぐに解いていいです。
しかし、
「どの公式使うんだっけ」
一番避けなければならない事は、時間切れになってしまい時間があれば解けた問題が解けないことです。
国家試験は、「みんなが正解している問題を正解していれば受かります」そのため、難しい問題を解いても他が解けなければ意味がありません。
私がはじめの模試で、執拗に問題を取り組んでしまい、後に引けなくなり、最終的に後半の問題が手つかずのまま終わってしまった経験があります。
本番では、このようなことは絶対に避けなければなりませんので、「自信の無い計算問題は後回しにしましょう」
また、落ち着いて考える事で、「閃いたり・ゆっくり読めば分かる」時もあります。
私は、本番の実務では、残り時間に余裕があったので、ゆっくり考えて正解まで導くことが出来ました。
また、計算問題は、数をこなしてなれる必要があります。
「【薬剤師国家試験】計算問題の苦手意識を克服すれば合格は一気に近づく」で、対策を詳しく紹介しています。
また、計算問題は、こちらの問題集がオススメです。
ポイント
・計算問題は時間をかけると解ける問題も多い
不安な箇所はチェックしておき見直し【基本的な事】
最後に基本的な事ですが、分からない箇所はチェックしておき、時間が許す限り見直しましょう。
時間に追われていると、問題文は実はあまり読めていません。
古い試験の例で、申し訳ないですが、第99回国家試験で「カキのCO中毒問題」がありました。
この問題は正答率が低く30%ぐらいでした。
しかし、落ち着いて読めば違和感を感じるため、解ける問題です。
受験した当時の私も、落ち着いて考える事で問題なく解くことが出来ました。このような所で他の受験生と差をつけていくことで合格に近づきます。
ポイント
・焦ると問題を読み飛ばしている
・ひっかけ問題も国家試験にはある
時間が余っても、退出は控える【模試の時】
直前の見直しで解けても、本番で忘れる可能性がある
また、模試の事ですが、直前に凄い見直し(一夜漬け)をして、高得点を取る事はあまり意味がありません。
それは、その時は解けたとしても、本番で同じ問題が出た時解けるとは限らないからです。
避けたい事は、「解けると勘違いしてしまう問題」を作ってしまうことです。
そのため、今ある問題について、精一杯取り組むことで考える力を養いましょう。
ポイント
・感で解いた問題には注意
本番でも同様に退出はしない方が良い【見直しが完璧であれば】
しかし、本番であれば、少し状況は異なります。国家試験は結果が全てです、極論一夜漬けで合格しても、5日後に全て忘れても、「勝負」には勝ちです。(そんな人いませんが…)
十二分に確認が終了して、もう直すところが無いのであれば、退出しましょう。退出後に次の科目の勉強をして、1点でも点数を上げることに努めましょう。
ただ、参考書は受験した部屋に置いたままだったら、見れなかったような気もしますが…
【まとめ】試験時間の上手な使い方と解く順番 【薬剤師国家試験】
ポイント
■解き方の順番【試験時間の使い方で合否はわかれる】
●【原則】得意な暗記科目から解き、苦手な科目はゆっくりと
・得意な暗記科目から解く
・暗記科目:生物・薬理・衛星・薬剤・法規
・解ける問題を早く解くことが目標
・心の余裕を作る事で正答率は上がる
●自信の無い計算問題は後
・計算問題はすぐに分からなければ、潔く後回しにしましょう
・計算問題は時間をかけると解ける問題も多い
●不安な箇所はチェックしておき見直し
・不安なところはすぐに見直せるように、checkを忘れない
・焦ると問題を読み飛ばしている
・ひっかけ問題も国家試験にはある
■直前の見直しで解けても、本番で忘れる可能性がある
・模試では、直前に学習しない方が良い
・感で解いた問題には注意
以上です。 ①国家試験合格に向けて、エッセンスを詰め込んだまとめ記事が完成しました。躓きやすいポイントも網羅した自信作です。 ②年々難しくなっている国試の勉強には、最新の参考書が必須です。最近では、 iPadの学習法が最高効率! 「参考書を決めてない」「この参考書でいいか不安」という方はこちら! ➡【薬剤師国家試験】7年以上iPadで勉強してきた超効率な学習方法【2021年】 ③本、文房具の購入には「Prime Student」が絶対お得 ➡【知らぬは損!】Amazon「Prime Student」で本、文房具を安く手に入れよう!←new ④最後に、国試直前のまとめ記事
少しでも参考になりましたら幸いです。最後に関連記事!
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