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プルゼニド(センノシド)の毎日服用が危ない理由【腸刺激性の下剤】

ハリミちゃん
プルゼニド(センノシド)を毎日使ってたらなぜダメなの?
腸を刺激するタイプの下剤は、毎日使うとだんだん効果が弱くなるよ。
例えると、毎日ずっと動き続けるように命令されたら、だんだん疲れて動きは悪くなっていいくよね?
ばーくん
ハリミちゃん
確かにそうだ~

こんな方におすすめ

  • プルゼニド(センノシド)を毎日使っているけど、良くないの?
  • 腸刺激性の下剤を毎日使うのは良くないと聞いたけど、なぜか知りたい

プルゼニド(センノシド)の毎日服用が危ない理由

しだいに効き目が弱くなり、効き目を得られるまでの必要錠数が増えていく

便秘症の患者さんによく処方されるプルゼニド®(センノシド)は、効き目はとても良いですが、連日投与(毎日服用)には注意が必要です。
その理由は、徐々に効き目が弱くなり、効果を感じるまでに必要な錠数が増えていくからです。
まず、センノシドの薬の作用について簡単に学んでみましょう。

薬の効き方の説明

センノシドの効き方は、服用すると腸内細菌(腸の中にいる正常な細菌)による分解を受け、大腸を刺激する物質に変わります。この物質により、大腸の運動(蠕動運動)が活発になり、便を押しだしていきます。

効き方は生薬のセンナも同様です。

ポイント

①腸内で分解され、大腸の運動を活発にする物質に変わる

②変わった物質により、大腸が動き便を運搬する

大腸の刺激による鈍感化

大腸の動きを活発するセンノシドですが、数年単位で毎日服用していたらどうなるでしょう。

無理やり動かす作用なので、腸も薬に慣れたりします(=耐性化)。

効かなくなると、飲む錠数を増やす手段をとるのは普通の事です。

しかし、この薬は毎日飲んでいる場合、錠数を増やすことは適していません。

この悪循環に陥ると、腸の蠕動運動が鈍くなっていきます。

腸内が伸び切った状態となってしまいます。

 

実際、長期服用した患者さんの腸を内視鏡で見ると伸びきった、少し黒ずんだ腸になります(学会で見ました)。

以上のことから、便秘になった時だけセンノシドを頓用で使用し、それでも慢性的に続くようであれば、酸化マグネシウムなどを毎日服用する事をお勧めします。

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