「薬剤師になりたいけど、今の学力では公立の薬学部に入れるはずがない」
「偏差値50でも入れそうな私立の薬学部があるけど、大丈夫なんだろうか?」
「私立の薬学部に行くには、どれだけのお金が必要になるのだろうか?」
「もし薬剤師になれたら、就職に困らず、給料も良いのだろうか?」
このような疑問が出てくる高校生はたくさんいると思います。
この疑問にお答えしましょう。
自己紹介でも述べましたが、私はFランの私立大学出身です。
この記事は、薬剤師になりたい(薬学部に入りたい)とう学生の中でも、目指している大学が私立(偏差値55以下) の大学を対象とします。
私が薬学部に入学しようとした理由【動機】
私は妹が子供の頃病気となり、毎日薬を服用している姿を見たり、内出血の副作用などに苦しめられている様子を見て、薬を学んで副作用を取り除いてあげたい、薬の効果を高めたいなど漠然とした希望があり、薬学に興味を持ち、現在薬剤師となっています。(注意:半分嘘です)
高校一年の時には、進路希望をとられると思います。
そこで
「医者は無理だけど給料が高そうだから薬剤師」(実は、私です!)
結論から言うと、この思考はかなり危ないです。
私は、先程妹の影響で薬学に興味を持った事は間違いないですが、給料が低ければまた違った考えになっていたと思います。お金が無いと生活できませんので。
進路決定の注意点
ここでの大きな問題は、
自分の学力を図らずに、薬学への道を決めてしまうこと。
もし薬剤師への強い動機がなければ薬剤師になれず6年間以上の期間と莫大なお金をドブに捨てる事になります。
かなり偉そうな事を言っていますが、苦労している友人を増やしたくないのでお伝えします。
適した大学でなければ、授業についていけず、留年したり、もし卒業できたとしても国家試験に合格できないかもしれません。
・国家試験の重圧
国家試験はこちらも参考に見ていただければ、分かりますが、1年後、合格と不合格で天国と地獄の差です。
不合格であれば最低1年間棒にふります。(損失は、予備校費約120万・家賃100万以上・本来働いていたら200万以上稼げています)
これは一年で受かった場合の計算で、国家試験に受からなかった場合は、学費、6年以上の時間が浪費されます。
さらに、奨学金を借りていた場合は返済が加わります(返済開始期間を延ばすことは出来ますが)。
受からなかった場合の資格といえば、登録販売者、サプリメントアドバイザーなどでしょうか。
私の友人の中には、最低でも3人は未だ国家試験に受かっていない人がいます(卒業から5年目の時点です)。
そういう友人とは、どうしても疎遠になってしまいます。
非常に残念であり、一部の友人は学生時代奨学金を借りており、現在返済に苦労していると聞きます。
少ない給料で、借金を返す日々を送り、結婚もどうしても遠のいてしまう可能性があります。
薬剤師となった時の就職先(未定ではあるが)
国家試験に合格し、薬剤師となってしまえば就職には困りません。(2019年現在)
薬局には人が潤っているようですが、病院薬剤師は、現在もなお不足の状態です。
薬剤管理指導加算を算定するにあたり、1病棟につき1人の薬剤師を登録する必要があったり、
外来に薬剤師を置く事で算定できる加算が増えてきた事で、人手はいくらあっても足りません。
寧ろどんどん必要とされているのが現状です。
・現在の答え
今現在は病院薬剤師として充実しすぎている生活を送っています。
実際、国立大学に切りかえ農学部・理学部に入学しても、どのような職についていたか定かではなく、途中でニートになっていた可能性すらあります。
気になる実際の給料について
最後に参考程度に、みなさん気になっている給料についてです。
友人等に聞いた月収の手取り(一年目)の目安は、
国立公立の病院の給料は20万程度
薬局・一般病院の給料は30万程度と、他の業種と比べれば安定しています。(個人的にもっと欲しいですが)