パーキンソン病治療薬の貼付剤としては、2013年に発売されたニュープロパッチが臨床データが豊富です。
つい最近の2019年9月20に承認されたハルロピテープは、下の記事をご覧下さい。
ハルロピテープの特徴・内服からの切替【ニュープロパッチとの違い】
2019年9月20日に製造販売承認の取得、2019年〇月〇日発売(現在発売延期中)となりました。 パーキンソン病治療薬の貼付剤としては、2013年に発売されたニュープロパッチ以降2つ目の薬剤となりまし ...
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看護師・介護者さん
薬剤師・医師
「ニュープロパッチの作用機序は?」
上記の疑問が多いと思います。
本記事は、薬剤師よりは、患者さんや介護者方の質問が多いと思いますので、一般の方から、よく挙がる質問を前半に持って来ています。
悩みが少しでも解決すれば幸いです。
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医薬品情報(基本項目):添付文書とIFより
販売名 | ニュープロ パッチ2.25 mg/4.5mg/9mg/13.5mg/18mg |
名前の由来 | 特になし |
一般名 | ロチゴチン(洋名:Rotigotine) |
製造販売元 | 大塚製薬株式会社 |
薬効分類 | ドパミン作動性パーキンソン病治療剤 |
効能・効果 | パーキンソン病 |
用法・用量 | 成人には、ロチゴチンとして1日1回4.5mg/日から開始、1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量し維持量(標準1日量9mg〜36mg)を定める。適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。 本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。(※一部省略) |
薬価 | 2.25 mg 268.2円/枚 4.5mg 412.8円/枚 9mg 634.9円/枚 13.5mg 817.9円/枚 18mg 978.6円/枚 |
ニュープロパッチはどこに貼ればいいの?
本記事は、製薬企業が作成している患者さん用資料「患者向医薬品ガイド」を元に作成しています。
リンク⇒ 患者向医薬品ガイド
正しい貼り方の順番
ニュープロパッチを張る場所【図あり】
上の絵のように、肩、上腕(二の腕、肩と肘の間)、腹部(肋骨より下)、太もも、おしり、わき腹になります。
■関連した注意事項
・前日と同じ場所に続けて貼らない
・使用中のパッチを貼ったまま、新しいパッチを貼らない。
・直前にパッチを貼る場所に保湿剤をぬらないでください。
・傷や皮膚病のある場所は避けてください。⇒薬の吸収が過剰となり、薬剤が効きすぎます
・パッチを貼った後は手を洗ってください。⇒薬が少し手についています
・パッチを貼った部分を直射日光に当てないで下さい。⇒腫れる可能性があります。
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ニュープロパッチを貼り忘れた時の対応
決して 2 回分を一度に貼らないでください。
その日のうちに気づいた場合は、貼り替えてください。翌日の貼り替えは、いつ
もと同じ時間に行ってください。
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ニュープロパッチって、ハサミで切ってもいいの?
切ってはいけません。薬剤の液が正常に放出されなくなったり、薬剤が他の部分につく可能性があります。
パーキンソン病について
パーキンソン病の病態・原因について説明し、ニュープロパッチのと同様の採用機序を持つハルロピテープの記事を参考にして下さい。
ハルロピテープの特徴・内服からの切替【ニュープロパッチとの違い】
2019年9月20日に製造販売承認の取得、2019年〇月〇日発売(現在発売延期中)となりました。 パーキンソン病治療薬の貼付剤としては、2013年に発売されたニュープロパッチ以降2つ目の薬剤となりまし ...
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ニュープロパッチの作用機序もD2受容体刺激薬ですね。この図を見れば分かると思いますが、上の図で詳しく説明しています。
ニュープロパッチの特徴【 メリット・デメリット 】
・経口薬剤数の減少
・経皮吸収型のため、消化管障害の影響を受けない
・家族や介護者が投与でき、使用状況も確認出来る
・手術などにより、経口摂取が出来ない場合も継続可能
・副作用発現時には、剥離することで迅速な対応が可能
・貼付剤に直接日付が書き込める
・AEDの際に、必ず剥がす必要がある
・貼付部位の皮膚炎症が発生する
・剥がれる(剥がされる)可能性がある
一般的な貼付剤で共通のメリットも多いですが、パーキンソン病患者のための利点も多いですね。
ハルロピテープとニュープロパッチの比較
商品名 | ハルロピテープ | ニュープロパッチ |
一般名 | ロピニロール | ロチゴチン |
承認 | 2019年 | 2013年 |
適応 | パーキンソン病 | パーキンソン病 中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群 |
用法 | 24時間毎に貼替 | 同様 |
維持量までの期間 | 初回用量で可能 | 最短2週目~(9㎎) |
禁忌 | 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 過敏症の既往歴のある患者 | 同様 |
ほとんど変わりないと思います。ロピニロールは、維持量までの増量が不要ですが、ニュープロパッチは承認が早かったため臨床データが多く、処方制限が無いのが利点ですね。
まとめ
ドパミン受容体(D2)刺激薬のであるニュープロパッチ(ロチゴチン)についてのよくある質問をまとめて見ました。
看護師さんや介護者の方の参考になれば幸いです。
ニュープロパッチ(ロチゴチン)についての説明は以上となります。
上記内容はばーくん(BA-KUN )の個人的見解であり、利益相反等も一切ございません。薬剤の使用については、必ず添付文書やインタビューフォームを読んで使用してください。治療により受けた不利益の責任はおいかねます。
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