医薬品

ニュープロパッチの貼り方などよくある質問【貼付場所・保湿剤】

パーキンソン病治療薬の貼付剤としては、2013年に発売されたニュープロパッチが臨床データが豊富です。

つい最近の2019年9月20に承認されたハルロピテープは、下の記事をご覧下さい。

新薬
ハルロピテープの特徴・内服薬からの切替
ハルロピテープの特徴・内服からの切替【ニュープロパッチとの違い】

2019年9月20日に製造販売承認の取得、2019年〇月〇日発売(現在発売延期中)となりました。 パーキンソン病治療薬の貼付剤としては、2013年に発売されたニュープロパッチ以降2つ目の薬剤となりまし ...

続きを見る

看護師・介護者さん

「ニュープロパッチはどこに貼ればいいの?」⇒答え(ジャンプ)
「すぐかぶれるけど、対処法は無いの?保湿剤の正しい使い方は?」⇒答え
「ニュープロパッチって、ハサミで切ってもいいの?」⇒答え

薬剤師・医師

「ニュープロパッチの作用機序は?」

上記の疑問が多いと思います。

本記事は、薬剤師よりは、患者さんや介護者方の質問が多いと思いますので、一般の方から、よく挙がる質問を前半に持って来ています。

悩みが少しでも解決すれば幸いです。

突然ですが、お得情報のご紹介です。3/31まで!

新薬・業界の情報を効率よく収集するため、私が毎日使っている「m3.com」というサイトがあります。今なら無料会員登録を行うだけで、Amazon3000円分のポイントを無料でゲットできます。

医療情報サイトは、日経DI,AnswersNews,ミクスOnline等ありますが、数年間使っての感想は、新薬情報と更新頻度はm3が一番でした。まれに記事が専門的過ぎる点はマイナスですが、そんな記事も重要ですね。

将来知識不足な薬剤師とならないように、3000円手にして良い書籍を買うのはいかかでしょうか。

m3.com公式サイト【無料登録】Amazonギフト券 3000円分プレゼント(3月31日まで)!

私が実際に登録した際の記事⇒「m3.com」登録からギフト券が付与されるまでの流れと期間

医薬品情報(基本項目):添付文書とIFより

販売名ニュープロ パッチ2.25 mg/4.5mg/9mg/13.5mg/18mg
名前の由来特になし
一般名ロチゴチン(洋名:Rotigotine)
製造販売元 大塚製薬株式会社
薬効分類ドパミン作動性パーキンソン病治療剤
効能・効果パーキンソン病
用法・用量成人には、ロチゴチンとして1日1回4.5mg/日から開始、1週間毎に1日量として4.5mgずつ増量維持量(標準1日量9mg〜36mg)を定める。適宜増減できるが、1日量は36mgを超えないこと。
本剤は肩、上腕部、腹部、側腹部、臀部、大腿部のいずれかの正常な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。(※一部省略)
薬価2.25 mg 268.2円/枚
4.5mg 412.8円/枚
9mg 634.9円/枚
13.5mg 817.9円/枚
18mg 978.6円/枚

ニュープロパッチはどこに貼ればいいの?

本記事は、製薬企業が作成している患者さん用資料「患者向医薬品ガイド」を元に作成しています。

リンク⇒ 患者向医薬品ガイド

正しい貼り方の順番

出典元:ニュープロパッチ 患者向医薬品ガイド

ニュープロパッチを張る場所【図あり】

出典元:ニュープロパッチ 患者向医薬品ガイド

上の絵のように、肩、上腕(二の腕、肩と肘の間)、腹部(肋骨より下)、太もも、おしり、わき腹になります。

■関連した注意事項

・前日と同じ場所に続けて貼らない
・使用中のパッチを貼ったまま、新しいパッチを貼らない。
直前にパッチを貼る場所に保湿剤をぬらないでください。
傷や皮膚病のある場所は避けてください。⇒薬の吸収が過剰となり、薬剤が効きすぎます
・パッチを貼った後は手を洗ってください。⇒薬が少し手についています
・パッチを貼った部分を直射日光に当てないで下さい。⇒腫れる可能性があります。

注意事項に関連したオススメ記事です。

イクセロンパッチ®(リバスチグミン)を貼る前に、保湿剤(ヘパリン類似物質)を1週間前から塗る理由
イクセロンパッチ®(リバスチグミン)を貼る前に、保湿剤(ヘパリン類似物質)を1週間前から塗る理由

この処方どうしてヒルドイドソフト軟膏を一週間前から塗るように指示が出ているの? 一週間前から塗っても早過ぎて、意味がないのでは? 初めて見るときはどうしてもそう思うよね。 保湿剤は、見た目上すぐに効果 ...

続きを見る

湿布の跡が消えない
湿布によるかぶれ、湿布の後が消えない原因は、紫外線!【夏は要注意】

モーラステープ 打撲、捻挫、打ち身などをした時に湿布は良く使われると思います。 薬剤師である私も良く使います。痛みが和らいで大変役に経ちますよね。 ところが、患者さんの中には、 「湿布の跡が残って消え ...

続きを見る

ニュープロパッチを貼り忘れた時の対応

決して 2 回分を一度に貼らないでください
その日のうちに気づいた場合は、貼り替えてください。翌日の貼り替えは、いつ
もと同じ時間に行ってください。

すぐかぶれるけど、対処法は無いの?保湿剤の正しい使い方は?

イクセロンパッチ®(リバスチグミン)を貼る前に、保湿剤(ヘパリン類似物質)を1週間前から塗る理由
イクセロンパッチ®(リバスチグミン)を貼る前に、保湿剤(ヘパリン類似物質)を1週間前から塗る理由

この処方どうしてヒルドイドソフト軟膏を一週間前から塗るように指示が出ているの? 一週間前から塗っても早過ぎて、意味がないのでは? 初めて見るときはどうしてもそう思うよね。 保湿剤は、見た目上すぐに効果 ...

続きを見る

ニュープロパッチって、ハサミで切ってもいいの?

切ってはいけません。薬剤の液が正常に放出されなくなったり、薬剤が他の部分につく可能性があります。

パーキンソン病について

パーキンソン病の病態・原因について説明し、ニュープロパッチのと同様の採用機序を持つハルロピテープの記事を参考にして下さい。

新薬
ハルロピテープの特徴・内服薬からの切替
ハルロピテープの特徴・内服からの切替【ニュープロパッチとの違い】

2019年9月20日に製造販売承認の取得、2019年〇月〇日発売(現在発売延期中)となりました。 パーキンソン病治療薬の貼付剤としては、2013年に発売されたニュープロパッチ以降2つ目の薬剤となりまし ...

続きを見る

ニュープロパッチの作用機序もD2受容体刺激薬ですね。この図を見れば分かると思いますが、上の図で詳しく説明しています。

ニュープロパッチの特徴【 メリット・デメリット 】 

貼付剤によるメリット

・経口薬剤数の減少

・経皮吸収型のため、消化管障害の影響を受けない

・家族や介護者が投与でき、使用状況も確認出来る

・手術などにより、経口摂取が出来ない場合も継続可能

・副作用発現時には、剥離することで迅速な対応が可能

・貼付剤に直接日付が書き込める

貼付剤によるデメリット

・AEDの際に、必ず剥がす必要がある

・貼付部位の皮膚炎症が発生する

・剥がれる(剥がされる)可能性がある

一般的な貼付剤で共通のメリットも多いですが、パーキンソン病患者のための利点も多いですね。

ハルロピテープとニュープロパッチの比較

商品名ハルロピテープニュープロパッチ
一般名ロピニロールロチゴチン
承認2019年2013年
適応パーキンソン病パーキンソン病
中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群
用法24時間毎に貼替同様
維持量までの期間初回用量で可能最短2週目~(9㎎)
禁忌妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
過敏症の既往歴のある患者
同様

ほとんど変わりないと思います。ロピニロールは、維持量までの増量が不要ですが、ニュープロパッチは承認が早かったため臨床データが多く、処方制限が無いのが利点ですね。

まとめ

ドパミン受容体(D2)刺激薬のであるニュープロパッチ(ロチゴチン)についてのよくある質問をまとめて見ました。

看護師さんや介護者の方の参考になれば幸いです。

ニュープロパッチ(ロチゴチン)についての説明は以上となります。

上記内容はばーくん(BA-KUN )の個人的見解であり、利益相反等も一切ございません。薬剤の使用については、必ず添付文書やインタビューフォームを読んで使用してください。治療により受けた不利益の責任はおいかねます。

人気記事 病院薬剤師におすすめの勉強本 10冊ご紹介!

人気記事 今すぐ転職する気がなくても転職サイトに登録しておくべき5つの理由

人気記事 薬剤師の失敗しない転職サイトの選び方【登録メールの注意点!】

3月31日まで!

薬剤師ならm3.comの無料登録だけで、3000円分のAmazonギフト券プレゼント中!

m3.com公式サイト

-医薬品
-,

© 2024 ばーくんのお薬説明書