医薬品

エクフィナ錠(サフィナミドメシル)の作用機序と特徴【エフピーとの違い】

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2019年9月20日に製造販売承認の取得、2019年11月19日薬価収載、2019年11月20日発売となりました。

α-アミノアミドに分類される新規の化学構造を有する選択的・可逆的なモノアミン酸化酵素B(monoamine oxidase B; MAO-B)阻害剤であるエクフィナ錠(サフィナミドメシル酸塩)について、添付文書インタビューフォームを中心に、病院薬剤師目線から説明します。

こんな方におすすめ

  • 新薬である「エクフィナ錠(サフィナミドメシル)」の作用機序・特徴が知りたい
  • パーキンソン病について、復習したい
  • MAO-B阻害薬であるエフピー錠(セレギリン)との違いを知りたい

 

医薬品情報(基本項目)

↓ の表は右にスライドします

販売名エクフィナ®錠50mg
名前の由来Extend(伸ばす) Quality(質) 及びSafinamide を組み合わせた
一般名サフィナミドメシル酸塩 (洋名:Safinamide Mesilate)
製造販売元Meiji Seika ファルマ株式会社 (販売元:エーザイ株式会社)
薬効分類パーキンソン病治療剤
効能・効果レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるwearing off現象の改善
用法・用量

本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。

通常、成人にはサフィナミドとして50mgを1日1回経口投与する。

なお、症状に応じて100mgを1日1回経口投与できる。

薬価963.90円/錠(1日薬価:963.90円) (2019年12月1日現在)
問い合わせ窓口

エーザイ株式会社 hhc ホットライン
フリーダイヤル 0120-419-497
https://www.eisai.co.jp

 

パーキンソン病について【黒質ドパミン神経の変性脱落】

パーキンソン病とは黒質ドパミン神経の変性脱落によりドパミンの欠乏相対的コリン作動性神経の緊張増加をきたす疾患です。

50歳以上の中高年期に発症しやすく、10万人あたり150人程度発症するといわれています。原因は不明です。

症状は、錐体外路症状(震え・歩行障害)から始まり、①無動振戦筋固縮姿勢反射障害の4徴とする運動症状を呈します。
①無動②振戦③筋固縮を3大主徴と言います。

パーキンソン病の症状まとめ

■原因:黒質ドパミン神経の変性脱落によるドパミンの欠乏と相対的コリン作動性神経の緊張増加

■症状(運動症状)

無動:動作の開始に時間がかかり、ゆっくりしかうごけない

振戦:手足が振るえる(特に安静時)

筋固縮:カクカクした動きとなる

姿勢反射障害:突進歩行やすくみ足が生じる

パーキンソン病の治療薬

ドパミンの欠乏と相対的コリン作動性神経の緊張増加ってどういうこと?

複雑だよね。図を使って見ていきましょう

パーキンソン病が起こるメカニズム正常な黒質ー線条体系
正常な黒質ー線条体系

これが正常な脳内の黒質ー線条体系です。

ドパミンにより、コリン作動性神経が刺激され、適度にGABA作動性神経の放出がコントロールされています。

 

しかし、パーキンソン病の患者さんでは、①ドパミンの欠乏と②相対的コリン作動性神経の緊張増加が起こります。

パーキンソン病が起こるメカニズムパミンの欠乏によるGABA作動性神経の亢進
ドパミンの欠乏によるGABA作動性神経の亢進

ドパミンが減少することで、コリン作動性神経のD2受容体への刺激が減ります。

その結果、アセチルコリンが放出され続け、GABA作動性神経が亢進されGABAが出続けます

そのため、「いざ、動こうとする」とGABAが増加しているため、「体が動かず」ガチガチな動きとなる振戦や、筋固縮や無動が生じます。

簡単に言いますと、脳の命令と体の準備が一致してないため、動きが悪くなります。

思い出しました!ばっちりです。

あとは、簡単ですね。

パーキンソン病の症状を改善するために、ドパミンの補充、ドパミン受容体刺激薬(D2)投与が行われます。

不足しているドパミンを補充(又は、D2の刺激)により、パーキンソン症状を改善します。

パーキンソン病の症状は、①ドパミンの補充で、早期は改善しますが、病気が進行するにつれて効き目が悪くなっていきます(持続力の低下)。

そこで、着目するのが、モノアミン酸化酵素B(MAO-B)です。

MAO-Bは、ドパミンを分解する働きを持ちますが、ドパミンが不足しているパーキンソン病にとって厄介な存在となります。

そこで、MAO-Bを可逆的に阻害するMAO-B阻害薬の出番です!

MAO-B阻害することで、ドパミンの分解が抑制され、①ドパミンの補充療法の効果が上がり、wearing off現象を改善します。

エクフィナ錠(サフィナミドメシル)は、MAO-B阻害作用を持つ薬剤となります。

パーキンソン病の病態の復習はここで終わりです。

wearing off現象とは?

ドパミン補充療法による効果は短いため、パーキンソン病が進行すると、効果が無くなる時間帯が出てきます。

これをwearing-off現象と呼びます(英語で擦り切れるという意味)。

エクフィナ錠(サフィナミドメシル)の作用機序【MAO-B阻害作用】

パーキンソン病の治療薬で、パーキンソン病に関連する機序は分かったと思います。インタビューフォームを見てみましょう。

サフィナミドは、選択的かつ可逆的なMAO-B阻害作用を有し、内因性及びレボドパ製剤由来のドパミンの脳内濃度を高める。このMAO-B阻害作用がサフィナミドの主要な作用機序と考えら
れる。また、サフィナミドは非ドパミン作動性作用(電位依存性ナトリウムチャネル阻害作用を介するグルタミン酸放出抑制作用)を併せ持つと考えられる。

エクフィナ錠の作用機序

出典元:インタビューフォーム

MAO-B

モノアミン酸化酵素B(MAO-B)は、ドパミンやセロトニンの分解酵素

エクフィナ錠(サフィナミドメシル)は、セレギリンと同様なMAO-B阻害薬です。

  • 選択的かつ可逆的なMAO-B阻害作用

  • 非ドパミン作動性作用(電位依存性ナトリウムチャネル阻害作用を介するグルタミン酸放出抑制作用)を併せ持つ

エクフィナ錠(サフィナミドメシル)の特徴・利点

MAO-B阻害薬であるエクフィナ錠ですが、同じ阻害薬であるセレギリンと比較してみましょう。

ポイント

■1日1回の製剤(レボドパ含有製剤と併用の場合)

■食事による影響なし

1日1回経口製剤【レボドパ含有製剤と併用】

先ほど、特徴・利点として、1日1回製剤であるということを挙げましたが、エフピー®錠(セレギリン)を見てみましょう。

 

関連:エフピー錠(用法用量)

セレギリン塩酸塩として1 日1 回2.5mgを朝食後服用から始め、2 週ごとに1 日量として2.5mgずつ増量し、最適投与量を定めて、維持量とする(標準維持量1 日7.5mg)。

1日量がセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する。ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する。1 日10mgを超えないこと。

 

よって、セレギリンは維持量であれば1日2回(朝昼)に分割する必要があるが、エクフィナ錠(サフィナミドメシル)であれば、1日1回で良い。

また、増量についても特に決まりは無い。

食事による影響なし【食前・食後投与可能】

エクフィナ錠の血中濃度
出典元:インタビューフォーム

インタビューフォームの結果を見ると、Cmax,AUCは±の幅があるにしても、ほとんど同じであり、食事の影響は本当になさそうです。

エフピーは、食後投与の方が血中濃度が高いとインタビューフォームに記載がある。そのため、エクフィナ錠の方が融通が利きそうです。

ポイント

エフピー錠(セレギリン)は食後投与であるが、エクフィナ錠(サフィナミドメシル)は、食事の影響は無し

副作用【重篤・頻度高いものpickup!】

頻度の高い副作用と重篤なものをピックアップしました。

重大な副作用・頻度高い副作用

●幻覚等の精神症状【幻視(3.2%)、幻覚(1.1%)等】
●傾眠(1.9%)、突発的睡眠(0.4%)
●衝動制御障害(0.2%)

●セロトニン症候群(頻度不明)
●悪性症候群(頻度不明)

頻度高めな副作用

●ジスキネジア(12.4%)

 

頻度は低いものの、突発的睡眠が現れる事があるので、自動車運転の禁止の指導が必要です。

また、ジスキネジアは、高頻度で出現するので、定期的に確認しましょう。

また、緊急入院などで薬剤を中止する際は、悪性症候群出現を考慮してDrに情報提供をするのがオススメです。

悪性症候群

急激な減量又は中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、血清CK上昇等があらわれるおそれがある。

服薬指導の注意点

①自動車運転等禁止の指導

②急な減量・中止の際は悪性症候群に注意

禁忌内容とその理由【臨床検査結果に及ぼす影響】

禁忌事項はたくさんありますが、添付文書に併用禁忌薬は載っていますので、省略します。

重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者

肝機能低下時に、どれほど血中濃度が上がるのでしょうか。

禁忌の文面を確認後、インタビューフォームでのパラメータを確認していきます。

重度の肝機能障害(Child-Pugh 分類C)のある患者は臨床試験で除外されていた。重度の肝機能障害(Child-Pugh 分類C)に本剤を投与すると、本剤の血中濃度が上昇し、副作用発現のリスクが高
まる可能性があるため、重度の肝機能障害(Child-Pugh 分類C)のある患者には本剤を投与しないこと[「Ⅷ.6(. 3)肝機能障害患者」の項参照]。

出典元:添付文書

出典元:インタビューフォーム

上の図は、Child-PughA,Bの値ですが、正常者と比較して、Cmaxは変わらないもののAUCが大きく増加しています。

Child-PughBに至っては、AUCの値が約1.8倍です。禁忌のChild-PughCの患者へ投与した場合はさらなる上昇となるのが容易に想像できます。

【まとめ】エクフィナ錠(サフィナミドメシル)の総括

新たなMAO-B阻害薬であるエクフィナ錠(サフィナミドメシル)について、個人的な観点からまとめさせていただきました。

 

エクフィナ錠は、MAO-B阻害することで、ドパミンの分解が抑制され、ドパミンの補充療法の効果が上がり、wearing offを改善します。

他のMAO-B阻害薬との比較は、①1日1回投与で良い事、②食事による影響なし【食前・食後投与可能】が挙げられます。

副作用としては、突発的睡眠がるので、副作用自動車運転は禁止は変わりません。

禁忌の併用薬はたくさんありますので、添付文書を参照して下さい。禁忌項目の中でも、肝機能低下患者(Child-PughC)は注意です。

ポイント

・新たなMAO-B阻害薬

・1日1回投与、食事の影響なし

・副作用はその他MAO-B阻害薬と同様で、自動車運転禁止は指導要。入院時などは、悪性症候群にも注意

・肝機能低下患者・低下時には、大きく血中濃度が上がる

エクフィナ錠(サフィナミドメシル) についての説明は以上となります。

上記内容はばーくん(BA-KUN )の個人的見解であり、利益相反等も一切ございません。薬剤の使用については、必ず添付文書インタビューフォームを読んで使用してください。治療により受けた不利益の責任はおいかねます。

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